「ロードブラックソンの破滅」

はじまり挑戦闇の激突野獣復讐業火変化力への転落見張り番


ブリタニアとは隔絶した世界イルシェナーで、古代より綿々と繰り返されてきたミーア族とジ ュカ族の抗争。そこには自然に暗黙の了解がなりたっており、不思議な均衡をもたらしていた 。

しかし突如あらわれた「エクソダス(Exodus)」という存在によりジュカ族に魔法がもたらさ れ、均衡は破れた。名誉ある誇りを失い禁忌を破ったジュカに追われる、ミーア族。ミーア族の女性戦士ダーシャ(Dasha)はジュカの指導者、ウォーロード・ケイバー(Warlord  Kabur)と対峙し、決闘。敵ながら高潔だったジュカの精神がエクソダスに蝕まれている事を確信した。

ミーアの長老アドラナス(Adranath)の指導のもと、ミーア族はジュカ族への攻撃を開始する。

非常にオブラートに包んだ言い方をされているが、ダーシャは「アドラナスってボケちゃってんじゃね?」と内心危惧していた。「ちょ、この老害、死んじゃった方がマシなんで?」とも。

諸悪の根源はジュカではなく、背後にいるエクソダスの存在だと確信したダーシャはアドラナスの指示にそ むき、単身、エクソダスがいるはずのジュカ族の要塞へ赴く。しかしそこでダーシャはエクソダスから恐るべきことを告げられる。これまでの惨事に精神的にイってしまったアドラナスはジュカ族はおろか、ミーア族をも滅ぼす呪文を唱えようとしていたのだ。そしてついにミーア族の長老たちの強大な魔法が放たれ、両種族を巻き込み、大地は破壊しつくされた。

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極限の状態で己の「名誉」を取り戻したケイバーとダーシャは要塞から脱出。そして生き残った極少数のミーア族とジュカ族は身を寄せ合った。彼らよりも劣った生物であるガーゴイルや人間どもの時代が来ようとしている。いずれ時代の波に揉まれてジュカもミーアもいにしえの泡沫と消えるであろう。しかし、その栄光は消えることはない…
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と、本来はこうなるはずだったのが。

エクソダスの介入により、ジュカ族は要塞ごと数千年後の未来、「現代」へと時空を移動、アドラナスの呪文から逃れてしまう。以降はエクソダスによって捻じ曲げられた歴史なのである。
その後ジュカ族はエクソダスの配下になり、エクソダスの指令のもと、ブリタニアへの進軍を始めた。

要塞と共に現代へと飛ばされたダーシャは脱出した先で、アドラナスに出会う。アドラナスは自らの激情がミーアの大半を滅ぼしてしまうという惨劇を生み出したことを悔い、エターナルとなり数千年にわたって見張り役をしてきたのだ。

そして再びジュカの砦が現れた今こそが均衡を再び取り戻す時。いずれ、ジュカとの均衡を取り戻すために眠りについていたミーア族全員が眠りから醒めるのであった。

そのようにして、イルシェナーの地に忽然と現れた怪しい要塞と奇妙な種族ジュカ。彼らは無人都市ミスタスを占拠、さらにはブリタニアのWrongダンジョンまで制圧した。
ミーアの均衡を求める戦いは始まったばかりである。