『エンサイクロペディア』



画像が多くて重いです。読み込みに多分時間が掛かります。


その日。ネットに繋いだ途端、「く、hoyaさん、ちょっとばかし遅かった!」との連絡が。
な、何かあったですか!そしてYamatoでは終わってしまったですか!な〜んてこったぁぁい!

ということで、事件がまだ発生していないというIzumoに移動。タウンクライヤーが叫びだすのを待つ事に。
・・・とは言っても、私にとっての異郷の地、Izumoではキャラクターを育てた事がない。というか、Yamato以外に育ったキャラクターなんて居ないというのが事実。とるもとりあえず、サムライのテンプレートで作った初期キャラを必死に首都ブリティンに走らせる。
たどりついた途端、ブリティンの第1銀行前でTCが叫ぶのを耳にした。
「スカラブレイの船着場のブリティン側へ!」
あいよっ、今行くよ!
ひた走る初期キャラ。その間もフォーカスが上がっていくのが見える。
どこかで馬でも買っておけばよかったかと思いもしたが、なんとか船着場に到着。
そこではマライアさんとデンビー氏が待っていた。

「ここからブリティンまでエンサイクロペディアを運びますので、みなさんに護衛をお願いいたします。」
そうか、ついに完成したのか! よくやったデンビー!



そして微笑むマライアさん。
「護衛をお願いしますね。道中はモンバットくらいしか出ないと思いますが」

「モンバットなら任せてください!」

そう答えたのは・・・ええ、私です。
モンバット以外倒せる自信、正直ねぇよ! サムライの初期クエもやってねぇよ! 今も、ほらフォーカススキルがぐんぐんと。

エンサイクロペディアはデンビーに託された。デンビーは大切な、自らが編纂した知の集大成をしっかと抱きしめる。



重いかもしんないけど、落としたりしちゃダメだよ!



デンビーにとっては、エンサイクロペディアはきっと我が子のように大事な存在なんだろう。
そしてちらほらと雪が降り始める中、誠実の守護者と知の編纂者、そして護衛の冒険者たちがブリティンへの道を急ぐのであった。




ああ、そうだね。大分日もかげってきた。小雪が頬に冷たいよ。手もかじかんでいる。 でも、もう少しでガードポスト。そしたら首都、ブリティンはもうすぐだ。

しかしその頃から、戦い慣れた冒険者たちは不穏な空気を嗅ぎ取っていた。



そして。

突如、一匹のインプが一行の前に立ちはだかる。




インプはエンサイクロペディアを要求すると
ななんと、
魔物たちを呼び出しやがった!




いぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ





画面を埋め尽くさんばかりの黒閣下の群れなんて、カフェ・ブレーメンの「バンド・オブ・ブリタニアン」かよ!それ、UO終わってるから!
この死にっぷりはなんだってぇんだ、そりゃ新年にあるお方の誕生日企画として「LV6トレハンを まじっく★あろー だけでやっちゃおう!」なんてぇ企画に参加しちゃったけどさ。そん時ゃGloriousからEstimableまで名声落ちたけどさ。自分の死体でタワーが出来るかとも思ったけどさ。いや、出来たけどさ。ま、それとは別の話だわね。

それからの事は・・・そりゃ、こっちは初期キャラ。
モンバット相手にするのがやっとさ。黒閣下やゲイザー相手に何も出来やしない。
いや、成長したキャラだったとしても、これじゃどうしようもないだろう。
でも、なんというか・・・。

なんつ〜か、悔しくてしょうがないのは何でですKAAAAAAAA!








必死に本を守ろうとするデンビー。
酷い怪我を負わされても本を取り返そうとするデンビー。
マライアさんに止められ、それでも本を追いかけようとするデンビー。

・・・デンビー・・・。



周りに野良ヒーラーがいるのか、それともマライアさんが野良ヒーラーと同じように無差別蘇生をしているのか、生き返る冒険者たち。
いや、蘇生されてもあっという間に殺されていくんですがね。生き返るたびにぐんぐんフォーカスが上がっていく上がっていく。保険もな〜んもかけてないので、死に恐怖感が無いってイイね!(やけくそ)





「みなさんが!」と立ち止まろうとするデンビーを追い立てながら道を進んだ。
「私たちの事は気にしないで!それよりも早く!」
そう冒険者に言われてショックを受けるデンビー。
なんとかガードポストにたどりついたものの・・・そこには無傷な者はいなかった。



そしてデンビーの体は、マライアさんの介抱も間に合わないくらいに傷ついていた。





自分の体のことよりも、奪われた本に意識が向かう。







冒険者が懸命に回復魔法を唱える中、
誠実の守護者マライアに仕える知の編纂者、デンビーは、エンサイクロペディアを奪われた後悔を口にしながら
その場に崩れ落ちた。








デンビーを埋葬する間も惜しんでブリティンに向かうマライアさんと冒険者たち。
急の知らせを聞いてブリタニア評議会を統率するエレイン女史が王城の階段を急ぎ降りてきていた。




うはぅ、女史、お久しぶりでぃっす! えらい長い事ご尊顔を拝してなかったような。思い起こせば・・・うわ、一年半ぶりですか!? んも〜、最近表に出てくる評議会メンバーったらクレイニンばっかりで、女史のお姿を見る機会がず〜っと無くってぇ〜。
なんて事言っている間はない。取り急ぎ女史に事態を知らせる。あまりといえばあまりな事に動揺するエレイン女史。

知の集大成であるエンサイクロペディアを、このような手段を使って奪取しようとする者がいるとは。
いや、このような事を起こしそうな人物に、心当たりは・・・



まさか






エレイン女史が口にした人物名にどよめく冒険者たち。
フェルッカの支配者ミナックス。最近鳴りを潜めていた彼女であるが、まさかあの復讐の魔女が!?

自らの動揺を収めると、エレイン女史は冒険者に向かってこう言った。



評議会はレンジャーを派遣し、この事件を追う。
そして、エンサイクロペディア発見の糸口が見つかったら必ずタウンクライヤーを召集するので
冒険者の皆さんには満を持して待っていて欲しい、と。


あのババ・・・もとい、露出度の高い姉ちゃんか。
おういえ、私もあの姉ちゃんには恨みが無いこともない。
そして、バックにいるのがミナックスだろうと誰だろうと
死んでいくのを何も出来ずに見ているだけしか出来なかったデンビーの弔い合戦



きっちりとさせていただこうじゃぁありませんか。










そして、サムライ初期装備も全て失い、死人ローブの下は素っ裸のIzumoの初期キャラ。
このイベントを通して・・・・このキャラのフォーカスは35.4まで上がり、かばんの中には8枚の死人ローブが入っていたのでした。しくしくしくしく。