『評議会殺人事件』
vol.2

アイリーンに頼まれてブライアンの調査をしたという、トリンシックの隊長アンセルムに会いに行く途中。トリンシックのじりじりと照りつける日差しの下、守護神が声を上げた。
「え!?」
どうしました?と尋ねると、守護神は苦笑しながら振り向いた。
「いえ、シェリーという名前が見えたので・・・」



おお、シェリー、君はこんなところにいたのか! ちょっと見ない間になんて大きく成長しちゃって。耳と尻尾はどうしたんだ!?

ツッコんでもらえる自信がなかったので口は閉ざしておいた。

アンセルムに会うと、FoAのメンバーがブリティン西の農場にいるという情報を入手。


そこまで分かっていたらお前らなんとかしろよ、と内心で思いつつ、ブリティンの西の農場へ向かう。



当然、シェリーも一緒である。おお、シェリー(仮)。二度と離さないよ!
農場を探していると、どうも怪しい人影が見える小屋を発見。侵入してみる。



なんて分かりやすい。



そしてFoAのメンバーはとんでもない力量を持っているらしい。こいつらからスキルを習得したいとはあまり思わないのだが。
しかしこう見てみると、武器のスキルはないことに気付かされる。さらに沈静化と不調和はあるのだが音楽がない。あとあるのは、物乞い、測量、調理、検死、牧羊・・・わかった!さてはお前、スキル倉庫用PCだな!

しかしこいつらは、我々を見ても何も反応を示さない。襲ってでもきやがればこちらだっていろいろ方法はあるものを。
おそらく、一般人のフリをしていれば市井に紛れることができると信じているのであろう。こいつらの役目は戦うことではない。なんせスキル倉庫なのだから戦うスキル構成になっていないことは明白である。

この家では、FoAのメンバー、エリクの日記を発見。
シェリーとアイリーンの襲撃に失敗したこと、アベリーから四人の名前を書いた本を奪い、墓に埋めたこと、そして金曜日に評議会襲撃が決行されることがしたためられている。

一瞬アベリー本人が墓に埋められたのかと思ったが、そうではないらしい。
その本とやらが埋められた墓場。



相変わらずここは墓場の静寂とは程遠い。
しばらくして、箱を掘り出す。そこにはエリク、サラ、リチャード、ブライアンの名が書かれたぼろぼろの本、暗号らしきものが書かれた切れ端、そしてアベリー隊長の手記が入っていた。
「街の地下で不穏な動きあり」
地下といえば下水道か・・・なんだかんだでこの下水道での事件は多い。臭いし暗いしぬるぬるするし、あまり好きじゃぁないんだが、好き嫌いを言っている場合ではない。

下水道は相変わらず暗かった。
どこに何があるかわかったものではない、守護神とシェリー(仮)に見守られながらうろつきまわる。
こっちに行くとロストランドに出てしまうよな、もう少し中をうろつきまわろう・・・とターンしたところで



シェリーが道を間違える。まぁ、筆者の移動スピードにタイミングが合わなかっただけなのだが。
仕方がなくシェリーを迎えに行くと



その先で怪しいものを発見!
でかしたシェリー!お手柄だ!



中には足かせ用鎖とベーコン、そしてFoAのメンバーにも名前のあった「サラ」から誰かに宛てた手紙。
「囚人を見張る間、これが貴方を暖めてくれるように。愛してる」

愛してる

ここが日本語の難しいところである。日本人はこっぱずかしくて「愛している」などはあまり言わない。
「男は背中で語れ」という奴だ。背中で語られても解読のし様がないでしょ!というのが女性の言い分でもある。本来この「愛している」という言葉自体が明治以降成立したものであり、歴史が浅いがゆえ、というのも理由になるのかもしれない。などというどうでもいい話はおいておいて
ここで「愛している」と書かれていても、決してサラが恋人に宛てた、とは限らない。残念ながら翻訳される前の原本を見ていないのでどちらとも判別がつきにくい。
しかし、この足かせ用鎖で体を温めるというのはかなり激しいこ(以下略

さらに下水道を抜け、ロストランドへ出たところで置手紙発見。



囚人「ども」をつれたエリックが手をやいている様子、そしてアイリーンとシェリーの殺害をリチャードが任されていることが書かれている。さらに「ミノックで接触する予定だ そこで君を待つ。」
誰とだ!そこに黒幕と会うということだろうか。
ロストランド、そしてミノック、とくれば、ミノック付近のロストランドへの通行口が当然あたまに浮ぶ。
急行した我々の前に、また置手紙が。



こうまで置手紙がおかれていると、果たしてこの手紙は目的の相手に届いたのか不安になってくるお人よし。秘密の文書は読まれたら自動的に消去されるというのが本来の姿じゃないのかね(偏見
内容は
エリックが先に「客」・・・おそらくは囚人のことか と、接触者と先に行ったこと、行く先はエセリアル・フォートレス、イルシェナーにある、いわゆる天使宮。そこに到達するにはいくつかの暗号が必要なこと、など。

お次は天使宮か。

ここで、我らが守護神は用事が出来たということで、お別れすることになる。
ありがとう!大和の守護神!なにも言わずにただひたすら見守ってもらえるだけで、そして大きく道を外したら無言で「・・・・・・」威圧感を出すことによって間違っている事を気付かせてもらいました!

守護神に大きく手を振り、暗号とやらの情報を得るためにムーングロウへリコールしたとき、違和感を感じる。
何かが足りない。
慌てて振り向くと

シェリー(仮)がいない。

シェリー(仮)!ごめんよ、君を一人にするつもりはなかったんだ!
ルーンがなかったのでミノックの街から猛然ダッシュ、シェリー(仮)を迎えにいくという一コマはあったもののムーングロウにシェリー(仮)と二人たどりつき、暗号の本とやらを流し読む。
推理小説でおなじみの、いわゆる言葉遊びである。この手の言葉遊びは子供が遊ぶだけのものではない。アシモフもこの手の遊びは大好きであったなぁ。

ここで、シェリー(仮)ともお別れということにする。伝え聞くところでは、この先はかなり・・・非常に道が険しいらしい。シェリー(仮)の任務を解き、ゆったりとした余生を送ってもらおう。
筆者はシェリー(仮)をトリンシックに連れて行った。さようなら、シェリー(仮)。君と同じ名前を持つ、ブリタニアの仲間がどこかで苦境におちいっているんだ。君も彼女たちの幸運を祈っておくれ。