しばらく時が流れる。
シャドーロードはなりをひそめ、クレイニンの死の衝撃から人々は少しずつ立ち直っていった。いや、次第にクレイニンの不在に慣れていったのだ。しばらくブリタニアには静寂が訪れる。
その間、さまざまなことがあった。
友人にBルニを売り、職人としての腕を振るうのを見守ったり。
本気の勝負の時には全裸。基本である。
結果は聞いてはならない。
徳之島の風習だという三色シーサーペントの空中浮遊を見守ったり。
かしわもちなるものを探すように頼まれたり
友人がキモデブとタイマン張る姿を見届るステルス会を開いたり
新生物オークオスタの誕生を見守ったり
ブリ銀前タウンクライヤーアガサがどう考えても仕事を放棄していたり
集中豪雨が各地を襲ったり
ある意味、冒険者達はクレイニンの死や、シャドーロードとの闘いを忘れ、日常に戻っていたのだ。
しかし、その間もシャドーロードは行動を起こしていた。面倒な奴ら、冒険者たちに悟られないように、ひそかに、ひそかに。
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